オーストラリアでの出稼ぎって実際どうなの?時給4000円とか魅力的な話をよく聞くけど、本当にお得なのかな?私も最初は「稼げる!」って飛びついたけど、実際住んでみたらビックリする現実がありました。スーパーの野菜は日本の3倍、家賃は都市部だと信じられないほど高い…でも一方で、確かに時給は高いんです。今回は5年間の日豪両国での生活経験をもとに、リアルな収支や物価事情を包み隠さずお伝えします!移住や出稼ぎを考えている人、ワーホリを検討中の方は必見です。「オーストラリアに行けば儲かる」という噂の真偽、徹底検証していきましょう!
1. オーストラリアの時給は高いけど生活費も高い!リアルな収支を大公開
オーストラリアでの就労が人気を集める最大の理由は高時給。最低賃金が約2,300円(23.23豪ドル)と日本の3倍以上という数字に、多くの人が心惍らせているのは当然です。カフェでの一般的なアルバイトでも時給25〜30豪ドル(約2,500〜3,000円)が普通で、スキルがあれば時給40豪ドル(約4,000円)以上も夢ではありません。
しかし、この高時給の裏には「物価の高さ」という現実が待ち構えています。シドニーやメルボルンの家賃は驚異的で、シェアハウスの一室でも週300豪ドル(約3万円)は覚悟が必要。食料品も日本の1.5〜2倍、外食なら一食20豪ドル(約2,000円)からが相場です。
実際の収支例を見てみましょう。シドニーで週30時間働いた場合:
・収入:30時給×30時間=900豪ドル(約9万円)/週
・家賃:300豪ドル(約3万円)/週(シェアハウス)
・食費:150豪ドル(約1.5万円)/週
・交通費:40豪ドル(約4,000円)/週
・通信費:30豪ドル(約3,000円)/週
・その他:80豪ドル(約8,000円)/週
差し引き貯金可能額は週300豪ドル(約3万円)程度。月にすると12万円ほどの貯蓄が可能です。日本での平均的な貯蓄額と比較すると確かに魅力的ですが、「楽勝で稼げる」というイメージとは少し違うかもしれません。
また、都市によっても大きく異なり、シドニーやメルボルンは特に物価が高い一方、パースやアデレードなどの地方都市は比較的生活費が抑えられます。さらに、職種によっても収入に大きな差が生じるため、渡豪前の職探しと生活設計が重要です。
手取り額を最大化するなら、確定申告も欠かせません。オーストラリアでは税金が源泉徴収されますが、適切な申告をすれば還付も可能です。特にワーキングホリデービザ保持者は、年間所得の最初の45,000豪ドルに対して15%という比較的低い税率が適用されるメリットがあります。
2. 日本の3倍!?オーストラリアのスーパーで見つけた驚きの物価事情
オーストラリアのスーパーマーケットに一歩足を踏み入れた瞬間、多くの日本人が衝撃を受けます。「えっ、このトマト一つで500円?」「牛乳が1リットル400円もする?」まさに物価の壁を実感する瞬間です。
代表的なスーパーチェーン「Coles」や「Woolworths」では、日本では考えられない価格設定に驚かされます。例えば、一般的な野菜や果物の価格は日本の1.5〜3倍。特に生鮮食品は季節や天候の影響を受けやすく、時には日本の4倍近い価格になることも珍しくありません。
具体的な例を挙げると:
・りんご1個:約300〜400円(日本では100〜200円)
・トマト1kg:約800〜1,200円(日本では300〜600円)
・豚肉250g:約600〜800円(日本では300〜400円)
・食パン1斤:約500円(日本では200円前後)
特に注目すべきは加工食品や日本食材。オーストラリアで人気の日本食レストランチェーンに比例するように、醤油やみそ、インスタントラーメンなどの価格は日本の3〜5倍。例えば、日本では100円程度のカップ麺が、シドニーやメルボルンのアジア食材店では400〜600円で販売されています。
しかし、すべてが高いわけではありません。オーストラリア産の牛肉や羊肉、ワインなど一部の商品は日本より安く購入できます。また大型スーパーの独自ブランド商品(Coles Brand、Woolworths Essentialsなど)を選べば、かなりコストを抑えられます。
物価の高さに対応するためのローカルな知恵としては:
1. 週末のファーマーズマーケットで新鮮な野菜や果物を直接生産者から購入する
2. ALDIなどのディスカウントスーパーを活用する
3. スーパーのチラシやアプリで特売品をチェックする
4. 季節の地元産食材を選ぶ
オーストラリアの物価の高さは一見すると大きなデメリットに思えますが、後ほど解説する賃金水準とのバランスを考慮することが重要です。物価だけで判断せず、総合的な生活コストと収入のバランスが、オーストラリア移住の判断材料となるでしょう。
3. 家賃、食費、交通費…日豪の生活コスト比較でわかった意外な真実
日本とオーストラリアの生活コストを比較すると、意外な事実が見えてきます。多くの人が「オーストラリアは稼ぎが良い」と考えますが、実際の生活費を項目別に見ていきましょう。
【家賃】オーストラリアの家賃は日本より明らかに高額です。シドニーやメルボルンの都市部では、1ベッドルームのアパートでも週300〜500豪ドル(約3万〜5万円)が相場。東京の同等物件と比較すると約1.5倍のコストがかかります。地方都市でも家賃の安さで日本に勝るケースは少ないのが現状です。
【食費】スーパーでの買い物を比較すると、オーストラリアの食料品は日本より20〜30%高い傾向にあります。特に野菜や果物は季節によって価格変動が激しく、トマト1kg当たり10豪ドル(約1,000円)以上することも。外食は一人当たり20〜30豪ドル(約2,000〜3,000円)が標準で、カフェでのコーヒー1杯も5豪ドル(約500円)程度と割高です。
【交通費】公共交通機関のコストは都市によって異なりますが、シドニーやメルボルンでは週40〜60豪ドル(約4,000〜6,000円)ほどの出費が必要です。日本の定期券システムと異なり、回数や距離に応じた料金体系のため、頻繁に移動する人には負担が大きくなります。ただし、日本と比べタクシーは比較的安価な点は魅力です。
【光熱費】電気・ガス・水道の基本料金は日本より高めで、月100〜200豪ドル(約1万〜2万円)が一般的。特に冬季の暖房費は予想以上にかさみます。インターネット接続も月60〜100豪ドル(約6,000〜1万円)と、日本より割高です。
【医療費】オーストラリアのメディケア(公的医療保険)は基本的な診療をカバーしますが、ワーキングホリデーや留学生は私的医療保険への加入が必須で、月約100豪ドル(約1万円)の負担が発生します。歯科治療は保険適用外が多く、単純な検診でも100豪ドル以上かかることが一般的です。
総合すると、オーストラリアの時給は日本より高いものの(20豪ドル≒2,000円前後)、生活コスト全体で見れば日本の1.3〜1.5倍程度の出費を覚悟する必要があります。特に都市部での住居費は想像以上に家計を圧迫するでしょう。
ただし、職種や地域によっては日本より大幅に高い収入を得られるケースもあり、特に専門職や技術職では純粋な貯蓄額で日本を上回ることも可能です。オーストラリア移住や出稼ぎを検討する際は、単純な時給比較ではなく、総合的な生活コストと収入バランスを冷静に計算することが重要です。
4. 出稼ぎ経験者が語る!オーストラリア移住で貯金は増える?減る?
オーストラリアへの出稼ぎで実際にどれくらい貯金できるのか、気になる方も多いでしょう。シドニーで3年間IT企業に勤務していたKさんは「初年度は環境整備で出費が多く貯金は思うようにできなかったが、2年目からは月に10〜15万円ほど貯金できるようになった」と話します。
一方、メルボルンのカフェで働いていたTさんは「時給は高いけれど、家賃や食費も高額で、貯金は日本にいた時とあまり変わらなかった」と振り返ります。パースで建設業に従事していたMさんは「残業代や週末手当が厚く、日本の2倍以上貯められた」と好評価です。
貯金額の差が出る主な要因は以下の3点です。
1. 職種と資格:専門職や技術職は時給が高く、ワーキングホリデーよりも就労ビザ保持者の方が条件が良い
2. 生活スタイル:シェアハウスの活用や自炊の頻度などで月の出費が大きく変わる
3. 勤務地:シドニーやメルボルンより地方都市の方が生活費が安い傾向がある
実際の体験談では「最初の半年は貯金できなかったが、生活が安定すると貯蓄できるようになった」というパターンが多く見られます。また、日本でのキャリアをそのまま活かせる人ほど収入面で有利になる傾向があります。
オーストラリアでの出稼ぎで貯金を増やすポイントとして、多くの経験者が「最初の3ヶ月は就職と住居探しに集中する」「日本人コミュニティに頼りすぎない」「英語力を高める投資は惜しまない」という助言をしています。
貯金額だけでなく、オーストラリアでの就労経験が帰国後のキャリアにプラスになったという声も多く、トータルで見れば経済的にもキャリア的にもプラスになるケースが多いようです。
5. 時給4000円の裏側…オーストラリアで稼ぐ前に知っておくべき7つのこと
オーストラリアの高時給に魅力を感じて渡航を検討している方も多いはず。確かに日本円換算で時給3000円から4000円という数字は非常に魅力的です。しかし、その金額だけを見て判断するのは危険かもしれません。ここでは、オーストラリアで稼ぐ前に必ず知っておくべき7つの現実をお伝えします。
1. 高い生活コスト:シドニーやメルボルンの家賃は週300豪ドル(約30,000円)が相場です。食料品も日本の1.5〜2倍ほど。高時給の多くは生活費に消えていくことを覚悟しましょう。
2. 税金の仕組み:オーストラリアでは所得に応じて段階的に税率が上がります。一般的に給与の約30%が税金として引かれると考えておきましょう。特にワーホリでは非居住者扱いで高い税率が適用されることも。
3. 就労ビザの制限:ワーキングホリデービザでは同一雇用主のもとで6ヶ月以上働けないという制限があります。安定した収入を得るには計画的な就労先の変更が必要です。
4. 競争の激しさ:好条件の仕事は日本人だけでなく、世界中からの就労者が競争しています。特に語学力が求められる高時給の仕事は、英語が堪能でなければ獲得は難しいでしょう。
5. 予想外の出費:医療保険、交通費、通信費など、日本では当たり前に安いサービスが高額になることも。特に移動距離が長いオーストラリアでは交通費が家計を圧迫します。
6. 季節変動と不安定さ:農業や観光業など、季節によって仕事量が変動する業界も多く、年間を通して安定した収入を得られない可能性があります。
7. 帰国後のキャリアへの影響:単純労働で稼いだ経験は、日本でのキャリアにどう活かせるか考えておく必要があります。スキルアップを意識した仕事選びも重要です。
実際、メルボルン在住5年のAさんは「時給は確かに日本の3倍だったけど、生活費も3倍で、貯金額は日本で働いていた時とあまり変わらなかった」と語ります。シドニーのカフェで働くBさんも「高時給に惹かれてきたけど、税金や家賃を引くと思ったより手元に残らない」と現実を語ります。
高時給という数字だけでなく、総合的に見て本当に経済的メリットがあるのか、自分のライフプランに合っているのかをしっかり検討することが大切です。オーストラリアでの就労は単なる出稼ぎではなく、異文化体験やスキルアップなど、お金以外の価値も含めて考えるべきでしょう。
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